understand

今、NHKの番組「資格はばたく」で産業カウンセラーを4回シリーズで特集しています。
私も産業カウンセラーの1人として毎回興味深く観ています。

今日は「傾聴」についてクイズ形式で説明していました

・・・居酒屋で後輩の相談を受ける先輩社員・・・
後輩の話の途中、それを遮るように先輩が話をまとめはじめます。

先輩は質問もしますが、上からの立場で誘導するかのように
「はい」「いいえ」でしか回答できないような「閉ざされた質問」を繰り返します。

後輩はだんだんと、自分のことを語ることをやめてしまいます。



こんな場面、長年の会社生活で嫌と言うほど見てきた気がする・・・


今、ご縁があって、ある企業の目標管理の一環で社員面接をお手伝いさせていただいています。
社員の方のお話をお聴きしていると、「上司にもっと話を聞いてほしい」と思っている方が多いと感じます。
つまり、「もっと理解してほしい」ということでしょう。


10月1日参加した宮城まり子先生の研修でこう学びました。
「理解する」は英語で「understand」

”under”に”stand”して耳を傾けてくれたら、
部下や後輩も「理解してもらえた」と感じるのでしょうねvolunteer




  

塩尻の果物

今期より日本産業カウンセラー協会の事業推進の役をお受けしており、その会議のため先日塩尻に行ってきました。


塩尻と言えば「ぶどう」。会議の後、近くの農園にぶどうを買いに行きました。
塩尻駅近くの歩道を歩きながら、ふと頭上の日よけに目をやると、ぶどうのつるで日よけを作ってありました。そして驚くことに美味しそうな緑色の実がたくさん実っていました。さすが塩尻ですね。

数分歩いて農園に着くと、ぶどう以外にも果物がたくさん。
真っ赤な皮の洋梨を初めて見ました。びっくり!
その洋梨とぶどうをお土産に買って帰りました。みずみずしくて、とても美味しかったです。

私が担当する事業推進部の主な業務は、その名前のとおり事業の推進に関する企画・立案やカウンセラーや研修講師の派遣などです。
企業・団体様と産業カウンセラー協会との橋渡しのような役目かなと私は認識しています。
複雑な環境の今、メンタルヘルス対策はとても重要です。
私が産業カウンセラー資格を取得した動機も当時人事担当として勤務していた企業でメンタルで悩む方を目の当たりにしたことでした。


カウンセリングを通して、そして事業推進の役割を通して、少しでもメンタルヘルスで苦しむ方を減らすことができたらと望んでいます。
  

地震後の心の相談ボランティア

松本市が開設した「地震後の心の相談室」でカウンセラーとしてボランティアをさせていただきました。
地震が起きた6月30日は私も研修講師をさせていただくために松本市に居ました。
8時16分、突き上げるような感じの大きな地震。
会場は天井も落ちたり机が倒れたりと研修できる状況ではなく、その日は中止になりました。
コンビニの中もぐちゃぐちゃ。
避難する人や被害に遭った店舗などを見て、味わったことのない恐怖感を体験しました。

そんな私に相談ボランティアのお話が来たのは偶然とは思えず、(松本市内のカウンセラーだけでは人数が足りなかったため)貴重な経験をさせていただきました。

まだまだ深刻な悩みを抱えていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。
被災者の皆さんが一日も早く元気を取り戻してくださいますように。

がんばれ松本!!

相談室は明日が最終日です。
松本市HP  

宮城まり子先生の講演

昨日、憧れのキャリアカウンセラー、宮城まり子先生の講演がありました。
「メンタルヘルスとキャリア支援」
とっても興味深く学ぶことが多かったです。

キャリア支援とメンタル支援は統合的なアプローチが必要であると熱く語られました。
メンタルが不調な方の抱えている問題にはキャリアに関する問題が存在することが多いと感じています。
不安定な雇用、コミュニケーションが希薄な職場環境、過重労働・・・
キャリアに関する問題を解決せずに放置して、メンタル不調に陥ってしまう傾向が見られるそうです。


先生が教えてくださった「幸福感をもたらす要因」は、
1.心身の健康
2.生活の安定(経済的安定)
3.良好な人間関係(職場、家庭、社会、地域)
4.キャリア充実感(働き甲斐・生きがい)
5.楽しみのある人生
6.肯定的な自己概念(ありのままの自己受容)

要するに、この反対がメンタルヘルス不調の要因になるのだそうです。


宮城先生は10月にも長野に講演にお越しになる予定です。
今から楽しみです。
  

就活中の人へ

長野市内で行われた合同就職面接会に、心の相談コーナー担当として参加しました。
就活中の心の疲れを、少しでも軽くして欲しいと設置されたものです。

暗い表情で訪問された相談者が笑顔に変化していくのを見ると、この仕事の意義を実感します。

心が疲れて前に進めなくなった時、自分の中に閉じ込めているものを話していただくことで、心が軽くなったら嬉しいです。

軽くなった心で、再び歩き出してくれたら、私は背中をそっと押すだけです。

相談に来られた方の悩みは、思い込みであることが多いです。
誰から見ても明らかに「アガリ症で就職できない」のか、「自分にできる仕事が無い」のか。

事実と思い込みを区別するだけでも、表情が大きく変わります。
独りだとそれに気づくのが難しいと思うのです。

就活中の人は特に、孤独にならないで欲しいと願います。